避妊の基礎知識
 望まない妊娠をしないために、そして女性が自分で自分のからだを守るためにも、避妊に対する正しい知識を身に付ける必要があります。
緊急避妊
 最近話題の緊急避妊薬(モーニングアフターピル)は日本では未認可です。日本の婦人科では、中用量ピルを代用して緊急避妊薬の処方が行われています。フランスやオーストラリアでは薬局で買えますが、アメリカでは、医師による処方箋が必要です。
 欧米では、性交後数日以内であれば、高用量の経口避妊薬投与で妊娠を避けられることは、40年ほど前から医師の間では知られていました。緊急避妊薬は、早く飲めば飲むほど、その成功率は高くなります。また、一般の低用量ピルとは違い、通常の避妊の失敗時にだけ一時的に飲む方法なので、継続服用による副作用等の問題も少ない方法と言われています。この薬の服用で90%以上の確率で望まぬ妊娠や強制された性行為、また、レイプなどによる妊娠を防ぐ事ができるのです。24時間以内の服用が最も効果的であると言われています。
 日本での認可には、少子・高齢化などの社会情勢もあり、ヨーロッパのように薬局で買えるようになるには、今暫くかかりそうです。
 緊急の場合にはご相談、ご連絡ください。
通常避妊
基礎体温法(オギノ式) 排卵日を推測し、この時期の性交を避ける。
殺精子剤 精子を殺す薬を膣の中に入れる。
ペッサリー ゴム製のキャップを子宮の入り口にかぶせる。
コンドーム ゴム製の袋を男性の性器にかぶせる。
IUD(リングなど) 子宮内に器具を入れる。
経口避妊薬(ピル) 女性ホルモンを含む錠剤を飲む。
不妊手術 外科的に手術する。
基礎体温法(オギノ式)
 基礎体温を毎日測り、排卵日を知って、妊娠しやすい時期、しにくい時期を知りる方法です。
 しかし、女性の体はデリケートで、体調や心の動揺によって排卵のリズムが狂うことも多く、あくまでも補助的な避妊法として位置付けられます。計画的な避妊の目安であり、あくまでも補助的な避妊法です。
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殺精子剤
 膣の中で精子を殺すゼリー、錠剤、フィルム等を性交前に膣に挿入する方法です。これらは挿入後5分以上経過してからでないと避妊効果は現れず、持続時間も約1時間と限られているため、この間に射精が行われなければ効果がありません。また、妊娠率も3〜21%と不確定要素が多く、コンドームとの併用が望まれます。
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ペッサリー
 精子が入らないように、子宮の入り口に装着する天然ゴム製のふたのようなもの。医師に相談し、自分に合ったサイズのものを選んで下さい。ペッサリーに殺精子剤を塗って性交前に装着し、射精後約8時間で取り出します。
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コンドーム
 男性性器に装着する避妊法です。エイズ等の性感染予防にも効果がありますが、失敗率(妊娠率)は2〜12%と意外に高いデータがあります。正しく装着することと、射精後は男性性器が萎縮しない内に根元を抑えて抜き取ることが重要です。また、有効期限を過ぎたものの使用は避けるなど、慎重な使用が望まれます。
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IUD
 リングやループを子宮内に入れ、受精卵が着床しないようにする方法。一度装着すると3〜4年間使用でき、妊娠率も2〜3%と高い成功率が期待できます。半面、不正出血や過多月経、月経痛が強くなるなどの副作用もみられます。医師の指示により定期検査を受ける必要があります。
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経口避妊薬(ピル)
 排卵を抑えることにより避妊する薬です。近年、その使用が解禁され、注目が高まっている避妊法であり、正しい知識の習得が不可欠です。正しく服用すれば、ほぼ100%の避妊効果が期待でき、しかも服用をやめれば再び妊娠できるようになることから、女性が自らの意思で完全にコントロールできる避妊法と言うことができます。しかし、体質によっては副作用の心配もあり、医師の指導のもとで正しい使用が必要です。当院が最もお薦めする避妊法です。
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不妊手術
 女性が妊娠できないように卵管結さつ術(卵子が通る卵管の一部を途中で結ぶ手術)を受ける場合と、男性が精管切除術(精管を縛って切る手術)を受ける場合があります。
 子供を産み終えた世代の確実な避妊方法です。手術するかどうかは慎重に考えて決定する必要があります。手術後、再び卵管を基に戻す手術はきわめて難しく、手術に成功したとしても妊娠率は決して高くありません。この事を十分考慮して、手術を決断するようお勧めします。
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