BACK 産科のアドバイス NEXT
帝王切開について
 お産の方法にはニ通りあります。一つはいわゆる自然分娩=経膣分娩 です。もう一つが帝王切開です。帝王切開とは開腹し、更に子宮を切開 して赤ちゃんを取り出すことです。
 赤ちゃんにとってはストレスのない 方法ですがお母さんにとってはストレスの多い分娩方法といえます。
 近年の少産少子化、産婦人科関係の医療訴訟の増加等、帝王切開は増加 の傾向にあります。北海道においても30%以上の帝王切開率の病院も ありますし、4〜5%の病院もあります。ちなみに当院の帝王切開率は 約6%です。
 すべての女性は自然分娩が出来る能力を持っているはずです。 しかし、前置胎盤、胎盤早期剥離等、帝王切開しか分娩方法がない場合 もあります。
 しかしこれらの病気は稀です。その他、帝王切開になる ケースとしてはお産が順調に進行せず、停止してしまったような場合と か、赤ちゃんの心音が悪化して、仮死状態になったような場合とかが考 えられます。
 帝王切開で問題となるのは一回目のお産で帝王切開を受け た場合の二回目の分娩方法です。
 既往帝切妊婦を全例、帝王切開にする 施設もありますが、当院では自然分娩を希望される場合、諸条件が許せ ば可能な限り、自然陣痛の発来を待って、試験分娩を行っています。
 試験分娩を行った場合の自然分娩成功率は約90%です。最近の風潮として安易に帝王切開を行う傾向にあると思います。
 お母 さんの立場としては「赤ちゃんのために帝王切開をします。」と言われ れば反対することは無理かと思います。しかし、私たち産科医は元気な 赤ちゃんを自然な方法で分娩してもらうことに全力を尽くさなければな らないと思います。